27-1

警告を無視してねねに近づいたタカトに対し、恭一は風の力を利用した拳を食らわせる。体が吹き飛ばされるほどの一撃を受けてなお挑発的な言動を続けるタカトを、何度も殴りつける恭一。しかし倒れ込んだタカトはこたえるどころか、急に高笑いを始めた。それにうろたえることなくタカトを睨みつける恭一だったが、次にタカトが発した言葉に顔を青くする。「K県K市中央区73の3。赤い屋根の一軒家・・・・・・」それは軽井沢家の所在地だった。

27-2

ねねは先程子分たちに、無事家に送り届けるよう任せたばかり。急ぎ連絡を取ろうとするが、まだバイクの上なのか繋がることはなかった。ここで自分が一人軽井沢家に向かっても、子分たちだけではタカトに敵わない・・・恭一は撤退を余儀なくされる。ねねの身を案じ、急ぎバイクを飛ばす恭一。果たして・・・